中国国営通信の新華社によると、中国の無人探査機「嫦娥5号」が6日、月面で採取した土壌などの試料を地球への帰還機に格納した。今月中旬に地球に戻る。月の試料の持ち帰りに成功すれば、米国と旧ソ連に次ぎ3カ国目、44年ぶりとなる。

 月面を3日に離陸した上昇機が、月の周りの軌道で待機していた帰還機と合体して試料を受け渡した。帰還機は上昇機を切り離して地球に向かい、中国の内モンゴル自治区に着地する予定。月の表面や地中から集めた重さ約2キロの試料を持ち帰る計画だ。

 嫦娥5号は11月24日に打ち上げられた。中国は月面探査を強化しており、昨年は嫦娥4号が世界で初めて月の裏側への軟着陸に成功した。(共同)

2020.12.6 12:36 産経新聞
https://www.sankei.com/smp/world/news/201206/wor2012060006-s1.html
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