米国では新型コロナウイルス感染拡大で飲食業界が壊滅的打撃を受けており、
11万軒余りの飲食店が恒久的ないし長期間の休業を余儀なくされた。

気温低下に伴いニューヨーク市内の飲食店の屋内営業が停止される可能性もあり、痛手は今後も続きそうだ。

米飲食店の6軒に1軒に相当する休業店舗総数は、
全米レストラン協会(NRA)が7日公表した調査結果の1つで、9月調査時の約10万軒から増加した。

NRAはコスト増加や販売減少に揺れる飲食業界への金融支援を確保しようと、最新調査結果を議会指導部と共有した。

NRAの広報担当幹部、ショーン・ケネディ氏は議会宛ての書簡で「飲食業界はもう救済を待てない」と述べ、
「これらの調査結果から判明したのは、フランチャイズ店とチェーン店、独立系を含むすべての業態の飲食店50万店余りが
経済的な急降下に見舞われていることだ」と指摘した。

外出を自粛し自宅で食事する傾向が続いている上、飲食店の屋内営業を新たに停止する動きも顕在化しつつあり、
飲食店経営者は売り上げの維持に苦慮している。ニューヨークやイリノイといった州で深刻な打撃を受けた地域が多い。

調査に参加したフルサービスの飲食店の9割近くは減収を報告し、売り上げは平均で36%落ち込んだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-08/QKZR8GDWLU6Y01