アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は閣僚らの選定を進めていて、主要メディアは国防長官にオースティン元中央軍司令官が指名される見通しで、就任すれば史上初めて黒人の国防長官になると伝えました。

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言したバイデン前副大統領は、政権移行に向けて閣僚らの選定を進めていて、外交・安全保障の要の国務長官に側近のブリンケン元国務副長官を指名する意向を示したのに続き、7日には近く国防長官の候補を発表すると明らかにしました。

これを受けて主要メディアは、陸軍出身でオバマ政権時代の2016年まで中東地域を管轄する中央軍の司令官を務めたロイド・オースティン氏が指名される見通しだと相次いで伝えました。

オースティン氏が就任すれば、アメリカ史上初めての黒人の国防長官になるとしています。

国防長官の人事をめぐっては当初、フロノイ元国防次官が女性として初めて指名されるという見方が有力でしたが、民主党内では、これまでに発表された閣僚候補の顔ぶれがアメリカの人種構成を反映していないという指摘も出ていました。

バイデン氏は閣僚の選定にあたっては多様性を重視すると繰り返し強調していて、オースティン氏を指名すれば黒人支持者への配慮を示すねらいもあると見られています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/k10012752051000.html
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