通信大手KDDIの東海林崇副社長は9日、東京都内で開いた発表会で、同社の移動体通信ブランドauの新料金プランを発表した。ネットでは、NTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」に対抗するプランを期待していたユーザーの反響を呼んでいる。

 次世代通信規格の5Gに対応したスマートフォン向け新料金プラン「データMAX 5G with Amazonプライム」は、通信データ容量の制限がなく、動画配信サービスの「Amazonプライム」と「TELASA」も利用可能となるもの。通常料金が9350円のところ、2年契約や家族割引など、各種割引サービスを適用することで、月額3760円まで料金を下げられるという。11日から提供が開始される。東海林副社長は、競合のNTTドコモが3日に発表した新プラン、アハモへの対抗策を検討することも表明、「必ずわれわれも満足いただけるものを出していきたい」と述べたが、具体的な時期や内容には言及しなかった。

 ツイッターやネットニュースのコメント欄には同社のユーザーと見られるネット民からさまざまな反響が集まっている。最も多いのは失望や落胆の声。「docomo以下の価格を期待していただけに残念」「auに何も期待できなくなった」「ユーザーと株主を舐めきってますね」「KDDIはもうだめかもしれん」「au by KDDI、20年の付き合いとお別れの時期が来たかな」と、アハモと戦えるプランが提示されなかったことを批判するauユーザーが目立つ。中には、「ドコモのキャリアメール使えないし継続契約年数で特典とか一切ないしオンラインのみでの対応だけど誰でも20G2980円だぞってかなり良心的に見えてきた」「docomoいくわ!さよなら!」など、心変わりしたとの書き込みも散見された。

 東海林副社長の説明にもあるとおり、「データMAX 5G with Amazonプライム」はアハモへの対抗プランではない。「ahamo発表前から練っていたもんだろうな」と推察し理解を示す見方もあったものの、プランの内容よりも発表時期や発表会形式をとったことを問題視するユーザーが少なくない。「ahamo発表直後にこんなのやってもコレじゃない感アリアリやろ?」「完全に発表会のタイミングを間違えた。この程度の発表ならプレスリリースでよかった」「ドコモの衝撃的なプランの後にこのKDDIの発表、誰か止める人はいなかったのか」など、アハモ対抗策への期待を煽って逆効果になったと指摘する。

 また、「よくわからんプラン」「ゴチャゴチャついた契約嫌なんだよな」「分かりにく〜い。あれほど『分かりにくいのやめろ』って総務省から言われてるのに」と、各種割引との組み合わせでないと安価にならない点にも不信感が募っている。「割引適用前は9350円なのにプレスリリースの見出しがこれなのさすがにダメでしょ」と同社が発表したニュースリリースの見出しに、割引適用前の価格が書かれていないことへのダメ出しも。

 批判的なコメントが大勢を占める一方で、「docomoのはサブブランドという言葉を使っていないだけで、実質的なサブブランド。ワイモバやUQが追随したら同じで、auと比較するのが間違い」「au(KDDI)もメインブランドでのahamo対抗プランを出す可能性はあると思う 春までまだ時間はあるから」など、冷静な受け止めも複数見受けられた。

2020年12月9日 16時0分 iza(イザ!)
https://news.livedoor.com/article/detail/19352693/
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