佐賀県議会の総務、文教厚生両常任委員会は10日、新型コロナウイルス感染者への差別解消を目的に設置する「佐賀誓いの鐘(仮称)」の事業費約778万円を含む2020年度補正予算案を、いずれも全会一致で否決した。自治体のコロナ対策を支援する国の臨時交付金を財源に充てる予定だったが、使途を疑問視する声が相次いでいた。

 県が17年に国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(熊本県)で退所者の幸運を祈って鳴らされていた「希望の鐘」のレプリカを園に寄贈したのを踏まえ、山口祥義知事が同型の鐘を県庁に設置する計画を発案。差別の歴史を顧みて、コロナ感染者への中傷をなくす狙いだった。

2020/12/10 20:22 (JST)
https://www.47news.jp/news/new_type_pneumonia/5591547.html