埼玉新聞

自然の気候を最大限利用して栽培する原木シイタケの収穫が埼玉県入間市内で始まった。県椎茸経営者協議会の会長を務める久保田勝さん(62)のハウスでは11月下旬から出荷を開始し、来年3月まで作業が続けられる。

原木シイタケはほだ木と呼ばれる長さ約90センチのナラやクヌギの木に種菌を植えて、約1年半寝かすことで菌を増やして収穫する。

 約40年シイタケ栽培を行っている久保田さんは、同市宮寺の平地林でほだ木約6千本を管理。菌が木全体に広がったほだ木は、温度や湿度が管理されたハウスに移動させシイタケを発生させる。かさの大きさが5〜7センチほどになると収穫し、出荷となる。

 久保田さんは「沸騰したお湯でシイタケを5〜10秒くらいゆでた後、氷水で締めて薄切りにして刺し身で食べるのもおいしい。しょうゆより塩で食べると本来の味が味わえる」と話していた。


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