テレワークをする際にオンラインの会議を周囲を気にせずにしたいという需要が高まっていることを受けて、不動産業界では個室の貸しオフィスを設ける動きが広がっています。

このうち三井不動産はテレワークに使える法人向けの貸しオフィスをおよそ90か所で展開していますが、新たに今月から1人で使う個室型の貸しオフィスを順次、開設しています。

たたみ1畳ほどの広さに机といす、それにインターネットが使える通信環境が整備され、周囲を気にせずにオンラインの会議に参加できるとしています。

個室型の貸しオフィスは自宅の近くで使いたいという需要に応えるため郊外を中心に増やす方針で、短期間で設置できるトレーラー型のオフィスも展開することにしていて、こうした個室型の貸しオフィスを来年度までに30か所程度開設する計画です。

山村知秀ワークスタイル推進部長は「企業や個人が、自宅とオフィス、テレワークに使うサテライトオフィスを組み合わせて、最適解を見つける時代に入ったと考えている」と話しています。

また、三菱地所は、駅やオフィスビルなどに個室型の貸しオフィスをこれまでに119室設置していて、感染が広がる前のことし2月と比べて稼働率は2.5倍に伸びていて、就職活動に臨む学生が企業のウェブ面接を受ける際に利用するケースも増えているということです。

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