滋賀県の三日月大造知事は15日、京都府内で新型コロナウイルスの市中感染が広がっている可能性が高いとして、「京都府への飲食やレジャーなど不要不急の外出を極力控える」よう県民に要請した。新型コロナ特措法に基づく要請で、当面、今月末までを期間として自粛を呼び掛ける。

 県はこれまで、大阪府をはじめとする感染拡大地域で会食や接待を伴う飲食を控えるよう県民に求めていたが、京都府を加えて要請内容を強めた。

 年末年始の過ごし方についても「普段接する機会のない人と会う場合、事前に互いの体調確認を」「帰省の2週間ほど前から(大人数や長時間に及ぶ飲食など、国が挙げる)『五つの場面』に注意し、感染リスクを下げる行動を」と求めた。

 三日月知事は京都府を加えた理由について「新規感染者数や感染経路不明の割合が急増している。1波、2波をみると、京都の増加が滋賀に影響している。経済・社会活動のつながりが深い京都府の状況を踏まえた」と述べた。

 菅義偉首相が観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止を表明したことについては「この状況下で政府の判断は理解する」とした一方、「気を付けながら(旅行や飲食を)楽しむ環境は維持していきたい。感染予防と両立させたい」として、県民にレジャーは県内で楽しむよう呼び掛けた。また、京都、大阪を含む他府県民の滋賀への来訪は自粛を求めないとした。

 県によると、県内では、家庭内感染の割合が高い▽70代以上の感染者の割合は増えていない▽重症者病床に十分余裕がある―といい、この日の新型コロナ感染症対策本部員会議で報告した。

京都新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a31caacd58592a4e96a7db43360ce09c4eebc39
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