上毛新聞

群馬県の八ツ場ダム(長野原町)の生活再建事業で、県が整備を進めていたダム周辺と高崎方面を結ぶ県道川原畑大戸線の大柏木川原湯トンネルの開通式が18日、同町の「川原湯温泉あそびの基地NOA(ノア)」で開かれた。高崎方面との往来の利便性が大幅に向上する。

 開通式で県県土整備部の岩下勝則部長は「トンネルの開通によって、八ツ場地域と高崎方面を結ぶ安全で快適なルートができた。通勤エリアや観光誘客の拡大で、八ツ場ダム周辺地域の生活再建がより一層進むことを期待したい」とあいさつ。萩原睦男長野原町長や中沢恒喜東吾妻町長らと共にテープカットし、くす玉を割り、通り初めをした。

 県によると、これまで県南部とダム周辺の往来は、国道145号が主要な路線だったが、トンネルの開通により川原湯温泉―高崎市内の移動時間は30分ほど短縮され、アクセスの選択肢が広がる。

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