中国で開発中の新型コロナウイルスのワクチンは、国内で正式な承認は出ていませんが、中国衛生当局は19日、
「感染リスクの高い人たちを守る」として、大規模な緊急投与に踏み切ると発表しました。

衛生当局は19日の会見で、「感染リスクが高い人たちを優先的に守る必要がある」として、
中国企業が開発中の新型ウイルスワクチンの大規模な緊急投与を行うと発表しました。

対象としては、空港など公共交通機関で働く人や輸入食品を扱う業者などを挙げています。

会見では、具体的な時期や規模は明らかにされませんでしたが、香港メディアは、
来年2月に始まる春節の大型連休の前までに5000万人への投与を目指していると伝えています。

中国では、国営の「シノファーム」などが中国政府に対し、ワクチンの認可を申請中ですが、
正式な承認は下りていません。

承認前に大規模な投与が始まることになりますが、
衛生当局は「これまでの臨床試験で深刻な副反応は報告されていない」と安全性を強調しています。
https://www.news24.jp/articles/2020/12/19/10789139.html