2020年12月18日 17時15分 公開
月刊乗り鉄話題(2020年12月版):
名作『オホーツクに消ゆ』×JR北海道「流氷物語号」 奇跡のコラボができるまで (1/4)
「観光列車と名作ファミコンゲーム」を結んだ熱きコラボの裏側とは。ボス、大変です……! 堀井雄二さん、荒井清和さんからメッセージも。
[杉山淳一,ねとらぼ]
 
 北海道のオホーツク海沿岸は流氷の着岸で有名です。その海岸線を走る観光列車があります。その名も「流氷物語号」。2017年からJR北海道と沿線自治体、地域の人々が協力して運行しており、来年(2021年)で5周年になります。この冬も、2021年1月30日から2月28日までの毎日、釧網線の網走駅〜知床斜里駅間を1日2往復で運行する予定です。


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流氷物語号(2019年 提供:石黒明氏) 2021年は1月30日〜2月28日に運行予定。このとき掲げるヘッドマークには……


 流氷物語号はディーゼルカー2両編成で海沿いの線路を走り、車窓から流氷の海を眺められます。反対側の車窓は真っ白な原野。北海道ならではの景色の1つとして、旅行ファンや鉄道ファンに人気の列車です。下り列車は途中駅の北浜に10分停車します。「オホーツク海に一番近い駅」として展望デッキがあり、遠くまで海を見渡せます。上り列車は浜小清水駅に20分停車します。隣接する道の駅で特産品のショッピングを楽しめます。つまり1往復で両方楽しめます。



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北浜駅展望デッキから見たオホーツク海の眺め


 2021年の運行は車両がグレードアップ。観光車両「北海道の恵み」で運行するため、乗り心地が格段に向上します。


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観光車両・北海道の恵みシリーズ「道東 森の恵み」(左)と「道北 流氷の恵み」(右)


 さらにもう1つ、新たな企画が盛り込まれました。1987年に発売されたファミコンゲーム『オホーツクに消ゆ』とのコラボレーションです。


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掲出予定の「流氷物語×オホーツクに消ゆ」コラボレーションヘッドマーク。登場人物のイラストは荒井清和さんの新規書き起こしだ

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「オホーツクに消ゆ」ファミコン版パッケージとニポポ人形


 『オホーツクに消ゆ』は、ファミコン世代のほとんどがご存じであろうミステリーアドベンチャーゲームです。東京・晴海埠頭で殺人事件が発生。プレイヤーは刑事として行動します。被害者の足跡をたどり、舞台は北海道・釧路へ。刑事たちの捜査旅が始まります。手掛かりを追ううちに、オホーツク海沿岸の北浜で第2の事件、網走港で第3の事件が起きます。そして背後に浮かび上がる過去の陰謀……。

 当時、子ども向けのゲームが多い中で、まるで2時間ドラマのようなシリアスな物語でした。子どもだけではなく大人も巻き込んで大ヒット。ゲームプレイをきっかけに北海道を旅した人も少なくないはずです。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2012/18/news090.html