新型コロナウイルスの深刻な影響を受ける中南米諸国のうち、ペルーやブラジルなど五カ国で今年、
コロナによる死因が一位になっているとの調査結果を米公共ラジオ(NPR)がまとめた。

「貧困や社会的混乱が広がる同地域でコロナが大流行したのは偶然ではない」と指摘している。

調査は、NPRが十二月中旬までの世界保健機関(WHO)のデータなどを分析。
死因でコロナが一位だったのは、ほかにチリ、エクアドル、パナマだった。

五カ国のうち、コロナによる死亡率がもっとも高かったペルーでは、百万人当たり千百五人がコロナで死亡した計算。
次いでブラジルが八百五十一人だった。

感染者、死者とも世界最多の米国では、コロナは死因の二位。
中南米以外で、コロナが死因のトップとなったのは欧州ベルギーだけだった。

調査結果は、大流行の要因として、貧困や過密な生活環境のほか、十分な統治体制の欠如も挙げた。
https://www.chunichi.co.jp/article/174215

ペルー・リマの教会で6月、ミサの際に飾られた4000人以上の新型コロナウイルス犠牲者の肖像=AP
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