0001和三盆 ★
2020/12/22(火) 17:23:16.99ID:OPuiCnmc9A68と呼ばれるその氷山は、2017年に南極半島の東海岸にあるラーセンC棚氷から分離してできた。以来、ゆっくりと北に向かっていたが、今年に入って海流にのり、速度を増して南大西洋を進んでいる。
この氷山は2020年12月現在、南大西洋に浮かぶ英領サウスジョージア島から約45kmのところにあり、科学者たちは数日中に島のまわりの浅い海域で引っかかって止まるか、通り過ぎていくと予想している。氷山の動きが止まった場合、どのくらいの期間、そのままの状態でその場にとどまるかは不明だ。
「今後、氷山が北上する可能性は常にありますが、一定期間その場所にとどまる可能性もあります」と、米国立アイスセンターの南極主任アナリストであるクリス・レディンガー氏は言う。「最も確率が高いのは、島の南の海域を流れていくことです」
レディンガー氏によると、最近の衛星画像は氷山が分裂しはじめていることを示しており、科学者たちは氷山が次にどうなるかを熱心に見守っているという。
「こうした氷山についての科学的な情報はあまりありません」と、英国南極調査所の生態学者であるジェレイント・ターリング氏は言う。氏はA68氷山ができた過程は自然現象だと言うが、地球温暖化、特に氷山を生み出した南極地域の気候の温暖化を考えると、それは「ほんの序の口」に過ぎないかもしれないと考えている。
全文
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/121900749/?ST=m_news
長さ約150km、最大幅約50kmにもなるA68氷山の面積は約4000平方キロメートル(滋賀県の面積にほぼ相当)に及び、水中部分は150〜180mもある。衛星画像を見ると、人差し指で何かを指差しているような形をしている。
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/121900749/ph_thumb.jpg
南極の氷山A68(左)がサウスジョージア島(右)に迫る様子を示す12月14日の衛星画像。サウスジョージア島は南大西洋の海洋保護区で、ゾウアザラシ、オウサマペンギン、シロナガスクジラなどの絶滅危惧種が生息している。氷山が島の野生生物にどのような影響を与えるのか、科学者たちは注意深く観察している。