宮城県大崎市にある鳴子温泉、読者の皆様はご存じだろう。福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに、奥州三名湯とも呼ばれている。また鳴子こけしの産地としても知られ、温泉街には数多くの民芸店が並んでいる。

鳴子温泉駅近くの道路脇には、こけしをモチーフとした柵が設置されているが、今季最強寒波による大雪のおかげで大変なことになったという。

その姿とは、これだ。

こちらは、鳴子温泉街から少し離れた場所にある「赤這(あかばい)温泉 阿部旅館」(@satominbuu)の2020年12月18日のツイートだ。

こけしの頭の上に積み上がった雪が、あまりの重さに耐えかねて倒れかかっているようだ。まるでリーゼントの髪型のようにも見える。「なじょしたらこうなんだが(笑)」とコメントが添えられているが、地元の方言で「どうしたら こうなるのだろう」という意味らしい。

このツイートには、約3万4000件の「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(12月21日夕現在)。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

 「ステキなヘアスタイルだごど!」
 「つっぱりこけし、まんずすげごだ」
 「見事な雪のリーゼントですね」
 「冬将軍様もたまには洒落た事すんだね」

方言を交えた感想がどっと寄せられたようだ。Jタウンネット記者は、阿部旅館に電話して、現地の状況を聞いてみた。

■前が見えないほどのリーゼントに!

電話で答えてくれたのは、話題のツイートを投稿した三代目若女将・阿部さとみさんだ。

 「去年は雪は少なかったですし、ここ数年、あまり降っていなかったですが、今年はどかっと来ましたね。こんなに降ったのは、珍しいと思いますよ。写真を撮ったのは、鳴子温泉の駅前近くの道路脇です。最初は直立していたのですが、気温が上がってきて、溶け始めて、曲がってきたのでしょうね。前が見えないほどのリーゼントになってました(笑)。おもしろいなと思って、写真撮って、ツイッターに投稿したら、大変な反響をいただいてしまいました」

 「宮城県の鳴子温泉郷は全国でみても多種類の温泉が揃っている素晴らしい温泉地です!山沿いにあり不便なことも多く過疎化も進んでいて地元民として心配ですが、同業者の皆さんも飲食店の皆さんもけっぱって頑張ってます!」

と若女将は語る。

阿部旅館は、シャワーやエアコンがない、昔ながらの自炊スタイルの湯治宿で、自家源泉の内湯が二種。一泊二食付の食事は魚中心の和食を提供している。宮城県内外の漁港や農村からの湯治客が多いというが、最近は首都圏からのお客さんも増えてきているそうだ。

2020年12月22日 6時0分 Jタウンネット
https://news.livedoor.com/article/detail/19419358/

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