日本の探査機「はやぶさ2」の小惑星のサンプルを格納する装置の中に、1センチ近い小石を含むサンプルが多数確認されたと、JAXA=宇宙航空研究開発機構が公表しました。今月6日に帰還した探査機「はやぶさ2」のカプセルは、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所で試料を格納する装置の開封作業が行われていて、すでに1回目のタッチダウンで採取した大きさ数ミリの砂粒が多数確認されたことを公表しています。
続きを読む
JAXAは24日オンラインで会見を開き、2回目のタッチダウンで採取した試料として、1センチ近い小石を含むサンプルが多数確認されたと公表しました。
2回目のタッチダウンは小惑星の内部のサンプルを採取するためのもので、1回目の試料よりも明らかにサイズが大きいとしています。

また、サンプルの中には銀色の金属片とみられるものも確認されましたが、JAXAは「はやぶさ2」に使われていたアルミの可能性があり、サンプルに混入することは想定内で、今後の分析にも影響はないとしています。
JAXAによりますと、半年ほどかけてサンプルを記録する作業を行い、その後、本格的な分析を行うことにしています。
JAXA地球外物質研究グループの臼井寛裕グループ長は「サンプルの量が予想よりも多かったが、作業は順調に進んでいる」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201224/k10012782271000.html