0001樽悶 ★
2020/12/26(土) 23:52:45.71ID:f7mgMr6C9https://static.chunichi.co.jp/image/article/size1/c/6/a/1/c6a1bb65318c7d38a779fd8f1176140b_1.jpg
白山市杉森町の白山神社に「集落を疫病から守った」と伝わる神様がまつられている。その名も「権右衛門(ごんえもん)神」といい、かつて実在した人物が神格化された。神社は今年10月、本殿が老朽化して雨漏りが発生。来春の修復のために神社を調べるまで、「地域のほとんどの人が知らなかった」(地元住民)と明かす、謎に包まれた神だ。 (吉田拓海)
地元住民や旧鳥越村の村史によると、権右衛門は明治以前の人物だとみられる。温厚な性格で私欲がなく、住民から信頼されていた。ある日、権右衛門は道で、疫病神(やくびょうがみ)が杉森集落に入ろうとしている場面に出くわし、追い払ったという。その後、集落では疫病が終息したので、住民は権右衛門の徳をたたえ、神として白山神社に合祀(ごうし)した。
地元住民が、修理のために社殿に入った際、三体の神像を発見。現在は応急修理のため、近くの杉森集会所内の「仮宮」に遷宮し、安置している。神像は信仰上の理由から非公開。
遷宮に携わった人によれば、大きい神像は乾漆像とみられ約三十センチの大きさ。表面は濃い青色に塗られていた。小さい神像は二体あり、いずれも木製で、約二十センチの大きさだった。どれが権右衛門の神像なのかは不明だという。
同町の村上紀明町会長(76)は「そんな歴史があったのかと驚き。コロナが流行する中、身近に疫病を防ぐ神様がいるのは心強い」と話した。社殿は来年四月の同神社春祭りまでに修復を終える予定。
中日新聞 2020年12月26日 05時00分
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