三重大病院臨床麻酔部の男性元教授(54)が東京の医療機器メーカーに対し、自身が代表を務める団体に寄付金100万円を提供させ、このメーカーから購入した機器の積極使用を部下に指示していたことが27日、関係者への取材で分かった。元教授は団体が寄付金を得ていた事実を大学に報告せず、寄付金の多くを飲食に使っていた。研究や教育に使うのが一般的で、大学やメーカーはこうした寄付金の使い方を問題視している。

 共同通信は元教授側に取材を申し込んだが、回答を得られなかった。

 メーカーは取材に「麻酔管理の質向上を期待して寄付した。セミナーなどに使用されると認識していた」とした。

共同通信 2020/12/28 06:00 (JST)12/28 06:17 (JST)updated
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