ここ数年、日本酒は銘柄が増えて味わいも豊かになり、男性ファンだけでなく女性ファンも増えてきた。「日本酒は、昔のような“酔うために飲むもの”ではなく、いまや“純粋に味わうもの”となり、日本酒を楽しみたいというニーズは高まっている」と、『ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒』の著者である友田晶子氏は言う。

コロナ禍により家で過ごす時間が増え、ちょっといい日本酒を楽しむ風潮も出てきた。日本酒専門店の来客数や、ネット酒店の売り上げも伸びてきているという。そこで、日本酒の上手な買い方、選び方について、友田氏に紹介してもらった。

■好みのお酒を買うために「説明力」を養おう 

 日本酒の銘柄は1万以上ある、といわれています。お気に入りの銘柄を楽しみ続けるのも素敵ですが、せっかくですから、たくさん味わいたいものです。ただし、お酒のラベルを見ただけではその中身が想像しにくく、自分の好みに合うお酒を、数ある銘柄の中から選ぶのは至難の業です。

 酒販店や百貨店には、専門知識と資格を持つスタッフがいます。ぜひ、スタッフの知識と力を借りましょう。このときに必要なのが、「説明力」です。上手に自分の希望を伝えられなければ、スタッフも想像で選ぶほかなく、飲んでみたら好みに合わなかったということにもなりかねません。

 好みのお酒を手に入れるために、伝えるべきは次の4つです。

@ 購入の目的を伝える
 何のためにお酒を購入するのかを伝えましょう。自宅用なのか、贈り物なのか。また、1人で飲むのか、家族と一緒に飲むのか、それとも仲間とのオンライン飲み会用なのか、お礼として贈るものなのか、お祝いとして贈るものなのかなど、目的を明確に伝えましょう。

 日本酒は味わいと共に、ボトル、ラベルのデザイン等も楽しめる要素の1つです。ちょっとしたこだわりを演出したり、オンライン映えを意識したり、金額やお酒の格、製造方法など、選ぶ基準がここで決まります。

A どんな味わいが希望(好み)かを伝える
 希望する味わいを表現するのは難しいものです。たとえば日本酒の味わいを伝える際に使う表現に「辛口」があります。日本酒の甘口、辛口の判断はとても難しく、ラベルに「辛口」とあっても好みの辛口具合なのかはわかりません。スタッフが辛口だと思っていても、あなたにとっては辛口に感じないということもあります。ちなみに、日本酒はお米、つまり、糖質(炭水化物)でできているので、多かれ少なかれ必ず甘味があります。

 もう1つよく使う表現が「飲みやすい」です。「飲みやすい」と聞くと、クセがなく、すっきりとしたお酒をイメージしますが、これも飲む人の感じ方次第で、やはり明確な基準はありません。

 日本酒は、おおむね以下の4つのタイプに分けることができます。味わいを伝えるときは、以下の表現をベースにアレンジするといいでしょう。

 (1) クセがなく、すっきりとしたタイプ
 (2)フルーティーで、甘酸っぱいタイプ
 (3)コクがあって、飲みごたえあるタイプ

 (4)熟成していて、ちょっと個性的なタイプ

■お酒を飲むシーンをイメージできるように

B いつ、どこで、誰(どういう人)が飲むのかを伝える
 「週末に自宅で、家族みんなで飲む」のであれば、家族の構成、年齢やどんな場で飲むのか、食事と一緒なのか食後なのかなど、詳しく伝えましょう。

 「今晩、コンビニつまみと一緒に、テレビを見ながらひとりで」「来週の持ち寄り飲み会で。店はイタリアン」「お世話になった日本酒通の上司にお歳暮で」「クリスマスに恋人と2人で」「新年のお屠蘇(とそ)として親戚と」など、飲む人やタイミングや飲み方がはっきりすることで、料理との相性、雰囲気に合うセレクトができます。

 味わいの好みが同じであっても、取引先とお寿司を食べるときにいただくお酒と、友人たちとフランクに語り合いながらイタリアンの食事を楽しむ席でいただくお酒とでは、まったくセレクトが違ってきます。いつ飲むかによっても保存の仕方を含めてセレクトしてもらえます。

 場をイメージできるからこそ、より適したお酒を選べるのです。時には、お酒の紹介の仕方、見せ方のアドバイスもしてくれます。スタッフの腕の見せ所でもありますね。

C 予算は明確に伝える

※続きはリンク先で

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201225-00396100-toyo-bus_all
※前スレ
「日本酒の買い方」が下手な人に欠けている視点 [愛の戦士★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1609028585/