2020年12月28日 月曜 午前10:50

新型コロナウイルスの変異種が世界に広がる中、イギリス・ロンドンの病院で働く日本人医師が、FNNの取材に対し、厳しい現場の実情を話した。

ロンドンの医療機関で働く鈴木典子医師「コロナ感染者用ベッドを100床確保するため、コロナでない患者の転院や退院、新規の入院を受け付けないなどの対策を始めている」

ロンドンの公的な医療機関で働く、鈴木典子医師。

変異種の感染が拡大する中、病院からスタッフたちに対し、休暇をずらして年末年始も勤務できないか相談されている。

鈴木医師「重症化にはタイムラグ(時間差)があり、年末年始にあたってくると思う」

今のところ、変異種の感染者が重症化するというデータはないものの、イギリスでは、感染者の増加に歯止めがかかっていない。

鈴木医師も先週、ワクチン接種を受け、患者への対応にあたっているが、日本でも変異種の感染が急拡大する可能性があるとして、予防の徹底を訴えた。

鈴木医師「マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保が感染予防の基本なので、『3密』を避けることを徹底してやっていただきたい」
https://www.fnn.jp/articles/-/125261