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https://news.yahoo.co.jp/articles/e42e901f66f99b84877d12da5c5259c1463bfa78
 12月13日、韓国の刑務所を出所した一人の元受刑者が、国際的な激震を巻き起こしています。

 「彼」の名はチョ・ドゥスン=趙斗淳(1952-)。

 2021年には69歳になる人物ですが、前科17犯というこの人物をめぐって、韓国はもとより中国をはじめ国際社会にも様々な反響が広がっています。

 なぜか日本ではほとんど反響がありませんが、一体何が起きているのか? 

 まず「彼」が「前回」引き起こした2008年12月11日の「ナヨン」事件から、振り返ってみましょう。

■ 教会で8歳幼女をレイプ 膣と肛門の8割を失った被害者

 この事件は長らく「ナヨン事件」と呼ばれてきました。「ナヨン」は被害者の仮名で、日本でいうなら「**ちゃん誘拐事件」的な命名だったようです。

 しかし、問題にするなら加害者であろうということで、現在では「チョ・ドゥスン事件」と呼ばれています。

 その日、いまだ朝の8時半であるというのに、犯人のチョ・ドゥスンは酒に酔って、韓国の首都圏、京畿道安山市の教会前の路上で、被害者となる当時8歳、登校途中であったキム・ナヨン(仮名)を見つけます。

 チョ・ドゥスンはナヨンに「教会に行かなければならない」などと言って、あろうことか教会のトイレに8歳の幼女を連れ込みました。

 その先で起きた出来事は、気になる方には関係のホームページなどをご覧になっていただくこととして、ここでは「極度に悪質な性的暴行」が加えられたとのみ記しておきます。

 犯人は、DNA鑑定などで足がつくことを恐れたのか、「被害者の腸をトイレのつまり掃除具で吸引して井戸水の水道水で洗浄」、脱腸した部分が壊死、頭部なども洗ったまま水道水を流しっぱなしにした現場にナヨンを放置して現場を立ち去りました。

 ナヨンには、井戸水の雑菌が目や鼻、耳に入り込み、視力低下、鼻腔炎、内耳炎などを起こし、下半身の壊死と合わせて全治8週間以上という重症を負います。

 結果的に、被害者ナヨンは膣と肛門の8割を失うという重い身体障害を負い、現在もケアが必要な生活を送っていると伝えられます。

 早々に現場を立ち去った犯人でしたが、あっという間に捕まってしまいました。

 というのも、現場に残された指紋が、かつて同様の犯罪を幾度も犯していた、チョ・ドゥスンのものと一致したからです。

 チョ容疑者は1983年、当時19歳だった女性への性的暴行傷害で3年の刑に服し、96年には全斗煥、盧泰愚両大統領の支持者であった60代男性に暴行、死亡させてしまいます。

 このときは傷害致死にもかかわらず2年の軽い刑期でした。

 しかし、それまでの56年の人生で合計7年4か月間の刑務所暮らしを経験していたので、警察に彼の指紋資料はありあまるほど残っていました。

 ところが、容疑者を逮捕してみると・・・状況はやや違ってくるのです。


(略)