職員の懲戒処分で頭を下げる伊賀市の関係者=同市四十九町で
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 伊賀市は12月25日、不適切な事務処理などで教育委員会事務局が所管する「いがっこ給食センター夢」所長=課長級=の男性職員(60)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。

 処分理由は、男性職員が同和課長だった2014年度から16年度の3年間、地域住民らが八幡町内にある市有地を駐車場として用いるための行政財産使用許可の事務で、必要な手続きを経ずに使用料の減額を決定した。また、男性職員は同町市民館長だった18年度には、駐車場の管理組合から依頼を受け、決算書を業務時間内に作成したことが職務専念義務違反にあたるとした。

 人事課によると、市が同管理組合に貸し付けた駐車場用地は17年度当時、304区画で面積約6186平方メートル。年額65万円の使用料は既に市の条例で減免されていたが、13年に管理組合から申し入れがあり、男性職員は本来手続きする市長決済を経ないで3年間で計44万円を減額していた。昨年の6月定例会一般質問で市議から指摘があり、庁内で調査していた。

 今回の懲戒処分を受け、当時の上司に対し管理監督義務違反で人権生活環境部長を文書訓告、伊賀支所長を文書による厳重注意とした。市は19年度から貸付の減免内容などを見直し、無償にする代わりに収支で収入が上回った分を使用料とするよう改めており、管理組合側は市に約323万円を支払ったという。

伊賀タウン情報YOU 2020年12月25日
https://www.iga-younet.co.jp/2020/12/25/33105/

 伊賀市は25日、いがっこ給食センター夢の所長(60)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。市によると、所長が同和課長だった2014〜16年度、市は市の土地を借りて駐車場としている管理組合に対し、13年度は年間65万円だった使用料を14年度が55万円、15年度50万円、16年度46万円――と減額し使用許可を出したが、必要な市長決裁を経ずに決定する不適切事務をした。また、同和課内の他部署にいた18年度は業務時間中に頼まれて組合の決算書作成に関わり、職務専念義務に違反した。監督責任として当時の上司2人を文書訓告と厳重注意(文書)の処分にした。

毎日新聞 2020年12月26日
https://mainichi.jp/articles/20201226/ddl/k24/010/271000c?inb=ra