北海道と札幌、旭川、小樽、函館の各市は29日、道内で新型コロナウイルスに感染した6人が死亡し、新たに87人の感染が確認されたと発表した。このうち札幌市では5人の死亡と60人の感染が確認された。小樽市では新たなクラスター(感染者集団)が認可外保育施設で発生した。

 道内の死者は計445人、感染者は延べ1万3142人(実人数1万3107人)となった。29日午後6時時点の患者数は1591人で、このうち22人が重症。


 小樽市によると、クラスターが発生した認可外保育施設の感染者は職員7人と園児2人の計9人。このうち職員4人と園児1人は市外在住。市は濃厚接触者を特定し、検査を進めている。

 札幌市によると、26日にクラスターが発生したスポーツ教室の感染者は29日、15人増えて計58人となった。内訳は生徒51人と指導者7人。

 同市では29日時点で病院11件と高齢者施設7件のクラスターが未収束となっており、29日も病院2件と高齢者施設3件で新たな感染者が確認された。また、「市立札幌病院」で医療技術職員1人の感染が確認された。


 クラスターが発生している胆振(いぶり)地方と十勝地方の病院や高齢者施設計5件でも、新たな感染者がそれぞれ1人確認された。

 29日に死亡が確認されたのは、札幌市の60〜90代男女5人と道公表分の80代女性。新たな感染者は、札幌市60▽旭川市3▽小樽市8▽函館市3▽▽空知地方2▽胆振地方2▽宗谷地方2▽オホーツク地方1▽十勝地方5▽その他1−の計87人。

産経新聞 2020.12.29 19:12
https://www.sankei.com/life/news/201229/lif2012290030-n1.html