菅義偉首相や広島県の湯崎英彦知事たち4人による東京都内のホテルでの28日朝の会食について、湯崎知事は29日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染防止策を取っていたとして「県民へお願いしている内容の範囲内の対応だった」と説明した。

 湯崎知事によると、宮城県の村井嘉浩知事を通じて地方分権を巡る菅首相との意見交換の機会を探っていた。その結果、菅首相側が11月下旬、日程を年末の朝に設定し、朝食が提供されることになったという。

 当日は浜松市の鈴木康友市長を含む出席者4人が距離を取り、マスクを着けていたと説明。「会食みたいな感じで言われているが、まず食べて、時間の4分の3ぐらいは食事なしで話をした」と強調した。

 県は新型コロナの集中対策として、広島市と周辺市町の住民に同居家族以外との会食を控えるよう求めている。一方で、飛沫ひまつ防止策を取っている店での会食は例外扱いしており、湯崎知事はこれに沿う対応との認識を示した。

 湯崎知事が首相就任後の菅氏と面会するのは初めて。新型コロナ対策では「飲食が大きな感染の原因になっているという認識で一致した」と明かした。
中国新聞社

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