埼玉県秩父市上野町の商業施設「ウニクス秩父」内にシネマ・コンプレックスが建設されることになった。施設を運営するピーアンドディコンサルティング(さいたま市)などによると、来年4月頃に着工し、2022年のゴールデンウィーク前の開業を目指す。市内では1993年1月に「秩父革進館」が閉館して以来、常設の映画館がなく、新たに開業すれば29年ぶりとなる。

 ピーアンドディコンサルティングの溝口隆朗社長と、映画館を運営する「ユナイテッド・シネマ」(東京都品川区)の渡辺章仁社長が25日、同市役所を訪れ、久喜邦康市長に報告した。

 映画館の名称は「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」とする予定で、現施設の隣に増築する。鉄骨造り3階建てで、延べ床面積約4200平方メートル、店舗面積は約3600平方メートル。駐車場は既存分を含めて760台。総事業費は約20億円を見込んでいる。

 記者会見で、溝口社長は「映画館の要望が多く、人口約10万人の秩父地域であれば、ペイできると判断した」などと経緯を説明した。渡辺社長は「映画だけでなく、音楽ライブの同時配信や落語公演など、総合的な娯楽を提供して秩父に貢献したい」と話した。

 一方、久喜市長はシネコンの建設にあたり、固定資産税相当額を3年間助成するなどの支援策を明らかにした。久喜市長は「映画館ができることで若い世代の流出が止まり、観光客に秩父で映画を見て、自然を楽しんでもらえるようになれば」と期待を込めた。

12/27(日) 18:43
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