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 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)によるティファニー(TIFFANY & CO.)の買収について、ティファニーの株主は1株あたり131.5ドル(約1万3500円)、総額158億ドル(約1兆6200億円)での身売りを承認した。買収を発表した2019年11月当初は、1株あたり135ドル(約1万3900円)、総額162億ドル(約1兆6600億円)を予定していたため、LVMHはおよそ400億円の引き下げに成功した形だ。
 12月30日に実施した臨時株主総会で決議され、全体の約99%にあたる8800万票が賛成に回り、反対はわずか10万7000票だった。

 買収が実現すれば、LVMHがティファニーをどう運営していくかが次の焦点となる。アレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)ティファニー最高経営責任者(CEO)や、リード・クラッコフ(Reed Krakoff)=チーフ・アーティスティック・オフィサーの進退に注目が集まる。情報筋によると、ティファニーの次期CEOの最有力候補の1人は、アンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)LVMH グローバル コマーシャル アクティビティーズ部門エグゼクティブ ヴァイス・プレジデントだという。ルドリュ氏はかつて北米事業のヴァイス・プレジデントを勤めた人物だ。また、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの次男で、ティファニー視察時に同行していたアレクサンドル・アルノー(Alexandro Arnault)=リモワ(RIMOWA)CEOも経営に携わるとみられている。

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