死刑執行透明化求める財団設立

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20210106/2000039429.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

死刑の執行のあり方が不透明だと指摘して改善を求める活動を行う弁護士を
経済的に支援する財団が大阪に設立されました。

現在の死刑制度の運用では死刑囚に対して刑の執行の事前告知は行われず、
時期や順番がどのように決められたのかも明らかにされていません。
こうした運用は恣意的なものになりかねないと危惧する弁護士の間では民事裁判などを通じて
執行のあり方の透明化を求める活動も行われていますが、その費用をどう賄うかが課題になっていました。

こうした中、大阪の弁護士2人が活動を経済的に支援する財団を設立し、
自ら寄付した分も含め2億円あまりの資金を集めました。
財団は弁護士1人につき年間100万円を上限に援助することにしていて、
その初めての事例として、2020年12月、再審=裁判のやり直しを求めている死刑囚に
刑が執行されることの是非を問う裁判が大阪地方裁判所に起こされました。

財団の理事長を務める中紀人弁護士は「光の当たらない死刑囚の人権を守ろうと、
厳しい活動に尽力する弁護士を支援することで、死刑制度の改善につなげたい」と話しています。

01/06 08:21