※福島民報

県内で確認された新型コロナウイルス感染者に対する死者の発生率は四日午後九時四十五分現在で2・2%で、全国平均の1・5%を0・7ポイント上回っている。都道府県別で感染者が最多の東京都の1・0%の二倍超となっている。県は基礎疾患を抱える高齢者が利用する医療機関でクラスター(感染者集団)が相次いだのが要因と分析し、高齢者に対する感染防止対策の重要性を訴える。

 福島民報社の調べでは、都道府県別の死者の発生率は四日午後九時四十五分現在、福島県に隣接する宮城県は0・7%、山形県は2・2%、新潟県は0・5%、群馬県は1・9%、栃木県は0・3%、茨城県は1・5%。いずれも福島県と同水準か、それ以下となっている。

 県内では昨年九月に初めて死者が確認された。その後、十一月までの三カ月間で計九人が亡くなった。十二月は十二人の死亡が確認された。同月には、県内の複数の医療機関で発生したクラスターを起点とし、感染者が急増した。

 県新型コロナウイルス感染症対策本部は「基礎疾患を抱えた高齢者が新型コロナに感染すると亡くなるリスクが高くなる傾向にある」とし、医療機関での感染拡大が県内で死者が増加した要因とみている。高齢者への感染対策の重要性を指摘し、会話をする際や家庭内でマスクを着用するなど、高齢者への一層の配慮を呼び掛けている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/37e6b13f7dbca4812f312b278031f9c221ff186c