福島県は5日、新たに25人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち11人は、既に従業員4人の感染が判明している白河市の飲食店「ショーパブNEO」のダンサーと従業員で、県はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。また、県内の医療機関に入院していた70代男性と90代女性が4日に死亡し、県内の死者は計24人となった。県内の感染確認は計1033人。

 新たに感染確認されたのは、西郷村の20代女性10人▽いわき市の20〜80代の男女4人▽鏡石町の10〜40代の男女3人▽白河市の30代男性と60代男性▽浅川町の70代女性と40代男性▽郡山市の40代女性▽会津若松市の50代女性▽田村市の10代女性▽東京都の20代男性。

 このうち西郷村の20代女性10人は「ショーパブNEO」のダンサーで、白河市の30代男性は同店従業員。県によると店内は換気が不十分で、ダンサーや従業員はマスクを着用していなかった。ダンサー10人は同じ建物に居住していたという。昨年12月28〜30日に同店を利用した約50人から県に相談が寄せられているという。

 県内の病床使用率は過去最高の約48%となり、「ステージ4」の指標である50%に近づいている。

 一方、県は4日、福島市の飲食店などに対する営業時間短縮要請に伴う協力金と、年末年始に発熱患者や陽性患者に対応するなどした医療機関への支援金として、計10億9300万円の2020年度補正予算を専決処分した。【寺町六花】

毎日新聞

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