【北京=比嘉清太】中国の天津市第2中級人民法院(地裁)は5日、収賄などの罪に問われていた国有の資産管理会社「中国華融資産管理」の元会長、頼小民ライシャオミン被告(58)に死刑判決を言い渡した。認定された収賄額は約17億9000万元(約285億円)に上る。中国メディアによると、2012年の習近平シージンピン政権発足後に発覚した汚職としては最大規模という。

判決によると、頼被告は08〜18年、関係機関に融資するなどした見返りに賄賂を受け取った。妻以外の女性と夫婦生活を送り、子どもをもうけたとして重婚罪も認定された。香港紙・明報は、被告に100人以上の愛人がいたと取り沙汰されていたと伝えている。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20210107-OYT1T50100/