イタリア政府は7日から新型コロナウイルスの感染防止対策を変更する。
平日は飲食店の店内営業を時間限定で認めるなど緩和する一方、週末は厳しい制限を継続する。

ひとまず15日まで続ける。経済活動の維持とウイルスの封じ込めを両立するため手探りが続く。

イタリアは年末年始の大半の日を対象に、全国で厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施していた。
7日からは全国で小売店や飲食店の平日の営業を許可する。週末は飲食店は持ち帰りや宅配以外は認めない。

7〜15日までは原則、州や自治県を越える移動は禁止する。今後、州ごとに対策内容を変える可能性もある。

米ジョンズ・ホプキンス大によると、イタリアの1日あたりの新規感染者は5日時点で約1万5千人。
11月の流行第2波のピーク(4万人前後)に比べると減ったものの、感染者が多い北部地域を中心に医療体制が逼迫し、死者が500人を超える日も目立つ。

度重なるロックダウンにより経済は傷んでいる。特に深刻なのが飲食店やホテルだ。

IHSマークイットが6日発表したイタリアの2020年12月のサービス業の購買担当者景気指数(PMI)は39.7と、
前月に続き好不況の境目の50を大きく下回った。

政府に対し店舗の営業再開を求める圧力は強まっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR06DFN0W1A100C2000000