ポンペオ米国務長官は9日、台湾の外交、軍事当局者らとの接触を制限する国務省の内規を撤廃すると発表した。ポンペオ氏は声明で、中国政府に配慮して自主規制を続けてきたが「もういい。全て解除する」と表明した。国務省が関係当局に通達した関連指針も無効にする。

 トランプ政権は台湾重視の姿勢を鮮明にしている。今回の内規撤廃で米台当局者間のやりとりが増えるとみられ、さらなる関係強化につながる可能性が高い。中国の反発は必至で、米中対立は一段と激しくなりそうだ。

 ポンペオ氏は「台湾は力強い民主社会で、信頼できる米国のパートナーだ。米台関係は自主規制に縛られるべきではない」と強調。声明によると、米代表機関、米在台協会(AIT)を通さない台湾当局とのやりとりを制限した外交関連の文書も無効にするという。(共同)

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https://www.sankei.com/smp/world/news/210110/wor2101100007-s1.html