鴨川市の鴨川シーワールド(勝俣浩館長)で10日、雌のシャチ「ララ」の“成人”式典が開かれ、亀田郁夫市長からララに成人証書が贈られた。新成人代表5人も立ち合い、新型コロナウイルス感染症の拡大で中止となった、自分たちの成人式への思いを重ね、「今まで以上にシャチ(幸)多かれ」などと祝福した。

水族館生まれの第2世代として、平成13年2月8日に誕生したララ。シーワールドの飼育動物の花形として、巨体を生かしたダイナミックなパフォーマンスで来場者を魅了、県南地域の観光業をけん引してきた。

ララの成人記念行事は、当初、シーワールドを会場にした同市の成人式典にプログラムされていたが、コロナの感染拡大で再発令された緊急事態宣言を受け、式典が中止となり、新成人代表が祝福する形となった。

シーワールドのオーシャンスタジアムで開かれた式典には、勝俣館長、亀田市長、月岡正美教育長、新成人の仲澤龍良さん、行沢朱音さん、鈴木麻由さん、小菅希望さん、小原茉夕さんの8人が出席。

ガラス面に待機したララの前で、亀田市長が「二十歳をむかえ心身ともに健康で健やかに成長しました。新たな第一歩を踏み出すあなたに成人証書を贈り輝かしい未来を祝福します」と記した成人証書を、勝俣館長に手渡した。

新成人を代表し、小菅さんが「大きな体から繰り出されるジャンプやトレーナーさんとの息の合ったパフォーマンスは見ている人々を自然と笑顔にする素晴らしいものです。持ち前のパフォーマンスに磨きをかけさらなるダイナミックなショーを見せてください。私たちも新成人として一生懸命頑張っていきます」などと祝いの言葉を贈った。

1/11(月) 20:10配信 房日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/879d1b74ac50265e989c0861c0f24bcf16b66677
画像 ララの成人を祝う新成人=鴨川
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