昨年末から続く新型コロナウイルスへの対応で保健所の業務の逼迫(ひっぱく)がさらに深刻化している。東京都内では感染者の急増でコロナ用のベッドなどが足りず、病院探しに一層時間がかかるようになった。また、入院先や療養先が決まらない「自宅待機者」も増え、そうした人たちの健康状態を確認する仕事も新たに加わった。保健所幹部は「限界が近づきつつある」と話す。

 厚生労働省の専門家会議のデータによると、東京都では1月2日までの1週間に自宅待機となった感染者は延べ3056人に上った。12月5日までの1週間では延べ745人だったため、1カ月で4倍に増えた。

 東京都北区では…(以下有料版で売り
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毎日新聞 2021年1月12日 20時02分(最終更新 1月12日 20時02分)
https://mainichi.jp/articles/20210112/k00/00m/040/183000c