※読売新聞

【ジャカルタ=一言剛之】オーストラリアの公共放送ABCは12日、米トランプ政権が2018年に承認した「インド太平洋戦略」に関する内部文書について報じ、沖縄県・尖閣諸島や台湾が含まれる中国の「第1列島線」の内側を防衛する意思を米政府が確認していたと伝えた。

報道によると、米国の戦略は、中国が対米戦略上の防衛線と位置づけている「第1列島線」について、〈1〉内側での中国の制空・制海権を認めない〈2〉台湾を含む列島線の関係国・地域を防衛する〈3〉外側では全ての領域で(米国が)優位を確立する――ことなどを目指すとしていた。「戦略策定には、日本と豪州政府からの影響を色濃く受けていた」とする関係者の証言も伝えた。

対北朝鮮戦略については、金正恩キムジョンウン体制に「生き残る唯一の道は核放棄だと理解させる」ことだとする記述もあったという。

2021/01/13 00:08
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210113-OYT1T50001/