コロナで県産コメに厳しい影響
(ふくしま県)

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210113/6050012995.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外食需要の低迷は、東京電力福島第一原発の事故からの
復興を進める福島県の農業にも影を落としています。

福島県産のコメは、原発事故による風評の影響などで産地を明示しない飲食店や弁当などの
業務用に使われる割合が65%と、全国で最も高くなっています。
このため、緊急事態宣言が出された首都圏などを中心に外食需要の落ち込みで、
販売先が少なくなっていて、県などによりますと、去年11月末現在の福島県産のコメの在庫量は
22万1700トンと、全国で5番目に多い状況です。

また、原発事故のあと全国平均を下回っている取引価格はさらに落ち込んでいて、
中でも中通り産コシヒカリは去年11月末時点で60キロあたり1万3991円と、
前の年より1000円余り安くなっています。

福島県水田畑作課の久力幸課長は「新型コロナウイルスの影響で需要が著しく低下していて、
コメの需給環境は大変厳しい状況だ。今後は飼料用米への転換だけでなく、
関係機関や団体と連携をして稲作農家の所得確保に取り組んでいく」と話していました。

【倉庫には在庫が】
会津坂下町にあるJAの農業倉庫には、地元産のコシヒカリやひとめぼれの袋が、
在庫となって倉庫いっぱいに積まれています。
JA会津よつばによりますと、会津地方におよそ100ある農業倉庫はいずれも同じ状況だということです。
新米が収穫され始めた去年の秋ごろには一時、コメの需要が回復傾向にあったということで、
再びの自粛でコメあまりが進み、価格がさらに下がることを不安視しています。

JA会津よつばの筒井秀米穀課長は「原発事故のあと風評被害で福島県産として売りにくくなり
主力を業務用米にしていただけに感染拡大の打撃は大きかった。
緊急事態宣言が首都圏などに再び出た影響で今後さらに出庫するコメが減るのではないかと危惧しています」。
話していました。

01/13 18:10