大手ビールメーカー4社の2020年1年間のビール系飲料の販売実績は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う飲食店の休業や営業時間短縮などの影響で業務用の販売が大幅に落ち込み、各社とも2019年を下回りました。

大手ビールメーカー4社が発表したビール、発泡酒、第3のビールの「ビール系飲料」の去年1年間の販売実績によりますと各社の販売数量や売り上げはいずれもおととしを下回り、減少幅はアサヒが16%サントリーが11%とふた桁となったほか、サッポロが8%、キリンが4%となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う飲食店の休業や営業時間短縮のほか、大規模なイベントが相次いで中止されたことで、業務用のビールの販売が大幅に落ち込みました。

一方、自宅での食事が増えたことや節約志向の高まりから、缶ビールや価格の安い第3のビールは多くのメーカーで販売が増加しました。

新型コロナの感染が再び拡大するなか、各社は健康志向の高まりを意識して糖質やアルコール度数を抑えた家庭用の新商品を発売するなどして、販売の拡大をねらっています。

NHK 2021年1月15日 13時25分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210115/k10012815821000.html