豪海軍コリンズ級潜水艦の悲劇↓。台湾もこうならないことを祈るのみ
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★豪海軍はスウェーデン製のコリンズ級潜水艦をライセンス建造(1991-2000)したが失敗

オーストラリアのリンズ級潜水艦は、英国製オベロン級潜水艦の後継として計画したものの、
労働党政権の政策で国内の産業保護のためにコリンズ級を国内建造することを決定した。
しかし、潜水艦の設計までは出来ないので公開入札で海外メーカーの協力を仰いだ。フランス、
ドイツ(2社)、オランダ、イタリア、スウェーデン、イギリスの計7社が参加、その結果スウェーデン
の「コックムス社」の案で建造することが決まった。

【溶接の問題】
・わざわざ、コリンズ級潜水艦を建造するために政府系の造船所と潜水艦製造会社を設立。
・潜水艦を作ったことのない作業員がいきなり実戦モデルを建造した。
・諸事情からスウェーデン指定の鋼板を使えず、設計とは異なるスチール合金を使用した。
・そのためコックムス社より導入した専用溶接技術と専用溶接材料が役に立たず。
・その結果、試行錯誤の溶接で作ったため溶接部分に大量の不良と不具合を抱えた。

【ノイズの問題】
・コリンズ級はオーストラリ海軍の為に一から設計され一隻も実証されていない設計だった。
・完成しテスト航行をしてみると船体の形状が原因でノイズが発生することがわかった。
・加速するほど船体の形状(船体前部のコブみたいなソナードーム)の為ノイズが大きくなる。
・さらにプロペラが作る水流によってもノイズが発生。
・そのためソナードームや船体などを解体して作り直すはめに。

【推進システムの問題】
・とにかく直ぐに壊れるスウェーデンのディーゼルエンジン。
・原因はいろいろ、燃料タンクに海水が燃料と一緒にエンジンに送り込まれた。
・かなり凝った操作と管理が必要で、不慣れな豪州海軍にとって到底扱えるものでなかった。
・プロペラシャフトのオイルシールに致命的欠陥問題が発生した。
・そのためオイルが1時間あたり10リットルで済むはずが、1時間に1000リットルも必要になった。
・プロペラ自体も工作精度がおとりノイズの発生原になっていた。
・プロペラの強度も設計より強度が弱かったため数年で亀裂が入ってしまった。
・コックムス社に見切りをつけ、米海軍に依頼してプロペラを作り直すと大幅に性能が上がる始末。

【潜望鏡の問題】
・潜望鏡を上げると水流が乱れ船体が振動を始める。
・潜望鏡の光学部品に問題があり視野が狭かった。

【戦闘システムの問題】
・戦闘システムがエラーを連発してまともに動かなかった。
・原因把握のため製造会社にソースコードの開示を求めると拒否られた。
・その後色々あって戦闘システム1から作り直す事になった。