>>217

@ 上陸作戦に対する迎撃を任務とするので、航続距離が短い小型潜航艇でよいこと。
A 小型の場合、アクティブソーナーに対して有利で、
   待ち伏せを主戦術にすれば、パッシブソーナーにも対抗できる。
の2点から、
上陸作戦に対する迎撃兵器として、小型潜航艇を用いるというのは、歴史的には、
ドイツがノルマンディー上陸作戦時以降に行った。

ドイツのこの任務のための特殊潜航艇
@ ビーバー 5.7トン 建造数 324隻 ほとんど戦果なし。
A ゼーフント 17トン 建造数 285隻 35隻損失。公式戦果 撃沈・撃破1.8万トン。非公式9万トン。
B モルヒ 12トン 建造数 393隻 ほとんど戦果なし。
C へヒト 11トン 建造数 53隻 実戦投入なし。

 ↓

@ 潜航震度が浅く、哨戒中の航空機に発見されやすい。
A 航続距離が短く、相手が海岸線まで制空権を確保している場合、出撃自体が困難。
B 小型のため、荒天の影響を受けやすい。
等から、
現在のテクノロジーで、これらの問題をどの程度まで克服できるか次第だが、基本、厳しいと思う。

上記、@、A、B、Cのうち、最後に登場した、ゼーフントのみ、大きな戦果を挙げているのは、
前の3タイプの経験と技術的成果があるから。
この点から、やるなら、早く準備をするほうがよいが、現代では、高速ステルス魚雷艇のほうが、
沿岸部での他の用途にも使用できる点から、有用な感じはする。

現代では、特殊潜航艇の任務は、高性能の自動追尾式機雷で代替できている印象。
チャプター機雷。(MK60)