厚生労働省は、入国後に新型コロナウイルスへの感染が判明した外国人を把握するため、外国人の感染者の情報をパスポート番号で確認できる仕組みを整備する方針です。

厚生労働省は、日本に入国する外国人に対し、検疫所で氏名や国籍などを確認し、情報システムに登録しています。

これまでは新型コロナウイルスの感染者情報を管理する新情報システム「HER-SYS」と独立していましたが、厚生労働省は、2つのシステムをパスポート番号でひもづけて、情報を共有できる仕組みを整備する方針を決めました。

これにより、どの程度の外国人に、入国後、感染が確認されたかなどが分かるようになり、水際対策などを効果的に行えるとしています。

厚生労働省は今月下旬の運用開始を目指していて、入国から28日以内に感染が確認された外国人のパスポート番号を「HER-SYS」に入力するよう保健所などに求める方針です。

また「HER-SYS」をめぐっては、去年5月に導入を始めて以降、入力されたデータを公開できない状態が続いていましたが、厚生労働省はことし4月からホームページで全面的に公開したいとしています。

1月17日 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210117/k10012818881000.html