イラン「金属ウラン」製造方針に英仏独が反発 核弾頭の部品にも
TBS 17日 9時02分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4176030.html

 イランが核爆弾にも使われる
「金属ウラン」製造に向けた研究開発を始めたことについて、
イギリス・ドイツ・フランスは
「軍事的な使用を疑われる可能性がある」として強く反対しました。

 イランは13日、IAEA=国際原子力機関に
「金属ウラン製造のための研究開発施設の設置などをすでに開始している」
として
「金属ウラン」製造に向けた研究開発を行う方針を通告しました。
金属ウランは核弾頭の部品としても使用できることから、
イラン核合意では15年間、製造や取得が禁止されています。

 これを受けて、核合意の当事国でもある
イギリス・フランス・ドイツの3か国は16日、
「深く憂慮する」としたうえで
「金属ウランが生産されれば、
 平和利用よりも軍事的な使用を疑われる可能性がある」
と強く反対しました。

 イランは今月、ウランの濃縮度を核兵器製造が可能となる
20%まで高める作業を開始するなど、
合意違反を繰り返し、欧米との溝が深まっています。

 アメリカのバイデン次期大統領は、
イランとの対話を模索する方針を示唆していますが、
対立がさらに先鋭化すれば
アメリカの合意復帰が困難になるおそれもありそうです。


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イラン 金属ウラン製造に乗り出す 米次期政権に揺さぶりか
NHK 2021年1月14日 7時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210114/k10012813401000.html

イランが、核兵器の材料に使われるおそれがある
「金属ウラン」の製造に向けた研究開発に乗り出したことが分かり、
アメリカなどからの批判が高まることが予想されます。

イラン政府は今月、中部フォルドゥの核施設で、
濃縮度20%のウランの製造を開始したことを明らかにするなど
核開発を加速させる姿勢を示しています。

こうした中、IAEA=国際原子力機関は、13日、
NHKの取材に対し、イランが中部イスファハンの核施設で
「金属ウラン」の製造に向けた研究開発に乗り出し、
関連設備を設置したと書面で通知してきたことを明らかにしました。

これについて、ウィーンに駐在するイランのガリブアバディ大使はツイッターで、
イランが平和利用だとする首都テヘランにある
実験炉の核燃料に使用するためだと説明しています。

しかし、高濃縮ウランを加工して「金属ウラン」を製造した場合、
核兵器の材料に使われるおそれがあるため、
核合意でも製造や研究開発などは一定期間、禁止されていて、
今回の動きは新たな核合意違反にあたるとみられます。

制裁解除を求めるイランとしては、アメリカのバイデン次期政権に、
揺さぶりをかける狙いとみられますが、
核開発を進める姿勢を強めるイランに対し、
アメリカやヨーロッパ各国からの批判が高まることが予想されます。


関連
【産経新聞(共同電)】イラン、ウラン濃縮度20%の意向
核合意を大幅に超過
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1609548997/