バイデン氏、原油パイプライン建設却下へ 脱炭素を推進
2021年1月19日 6:19 (2021年1月19日 9:02更新) [有料会員限定]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1902O0Z10C21A1000000

【ワシントン=鳳山太成】
カナダから米メキシコ湾まで原油を運ぶパイプライン計画を巡り、
バイデン次期米大統領は就任初日の20日にも
建設許可を取り消す方針だ。
複数の米メディアが18日報じた。
環境規制に消極的だったトランプ政権からの転換を印象づける。

バイデン氏が早ければ20日に
「キーストーンXLパイプライン」の建設許可を
撤回する大統領令に署名する見通しだ。
同日には温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」への...

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パイプラインの認可却下も バイデン氏、就任初日に公約実行か
ブルームバーグ産経2021.1.19 11:19
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210119/mcb2101191119011-n1.htm

 バイデン次期米大統領は就任初日の20日に大統領令を発布し、
カナダ・アルバータ州の油田と米メキシコ湾岸の製油所を結ぶ
「キーストーンXL」パイプラインの建設認可を取り消す公約を
実行する可能性がある。

 関係者を引用し、カナダ放送協会(CBC)が伝えた。

 CBCによると、
先週末にバイデン氏の政権移行チームが回覧した
大統領就任式向けの説明資料に
「キーストーンXLパイプライン認可の取り消し」
という文言があったという。

 カナダ・アルバータ州のケニー州首相はツイートと声明で、
バイデン氏が大統領に当選すれば
このような事態が起きると広く予想されていたとしながらも、
CBCの報道に「深い懸念」を表明。
「そうなれば米国とカナダ双方の雇用が失われ、
 極めて重要な両国関係が悪化するほか、
米国の国家安全保障も損なわれるだろう」と指摘した。

 バイデン陣営の政策アドバイザー、ステフ・フェルドマン氏は
昨年5月の段階で、
バイデン氏がオバマ前政権時代に同パイプライン計画に強く反対しており、
バイデン氏は今度は
「大統領として再びホワイトハウス・ルーズベルトルームに堂々と立ち、
 パイプライン認可を取り消すことで計画を永久に葬るだろう」
と説明していた。(ブルームバーグ Eduard Gismatullin)