欧州連合(EU)欧州委員会は19日、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンを、
3月までに保健・医療従事者の少なくとも80%、夏までに成人人口の同70%に接種する目標を加盟国に示した。

域内の人的移動を容易にするために、今月末までに加盟国共通の「ワクチン接種証明書」の発効で合意するよう促した。

EUは21日に首脳会議をオンラインで開催。英国で拡大する同ウイルス変異種がEU各国でも広がりを見せる中、
各国首脳は新型コロナ対策を巡って協議する。

フォンデアライエン欧州委員長は声明で「私たちは既に十分な量のワクチンを確保している。
今は接種を加速する時。このこと(接種)は同ウイルスとの闘いの転換点になるだろう」とした。

その上で新型コロナ問題は「世界の誰もがワクチンを入手する時に終わる」と改めて訴えた。

EUは欧州委を通じて約23億回分のワクチンを共同調達することで各製薬会社と契約しており、一部は昨年末から接種を開始した。
https://www.sankei.com/life/news/210120/lif2101200004-n1.html