ワクチンを巡る争いが殺人に

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないアメリカ。カリフォルニア州では死者が3万人を超え、感染者数は299万人以上となった。そして現時点では、およそ139万人がワクチンを接種している(1月18日時点)。

そんなカリフォルニア州のサンフランシスコ市で痛ましい事件が起きた。米紙「サンフランシスコ・クロニクル」などが報じるところによると、同市に暮らすスティーブン・オラフリン(49)が、9歳の息子ピアス・オラフリンくんと銃を使って無理心中をしたのだという。

この事件を受けて挙げられていたキーワードのひとつが「反ワクチン」だ。

警察や裁判所の文書によれば、息子のワクチン接種をめぐる是非を含め、スティーブンと元妻のレスリー・フーは親権争いをしていた。父子の遺体が発見されたのは、スティーブンが息子に予防接種を受けさせることに同意した1日後のことだ。

親権争いをするにあたり、レスリーは「スティーブンが反ワクチン主義者」であり、そのスタンスは「ほとんどカルト的だ」と主張していた。また、スティーブンがかつて自己啓発グループに関わり「政府は我々を騙そうとしている、マインドコントロールしようとしている」と信じ込むようになっていたとも訴えていた。

一方スティーブンの弁護士によれば、ピアスくんは幼少期に予防接種を受けた際、副作用が出たことがあったという。そのため「スティーブンの主張は、子供に(個人的思想を理由に)ワクチン接種をさせたくないがための“反ワクチン”ではなかった」と語っている。


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