オランダで、新型コロナウイルス対策のため政府が夜間の外出を原則禁止したことに対し、反発する市民らによる抗議活動が続いています。
オランダでは、変異した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ必要があるなどとして政府が今月23日から、夜9時から朝4時半までの夜間の外出を全域で原則禁止しています。

こうした措置に反発する市民らは連日抗議デモを行っていて、夜間の外出が禁止されて3日目となる25日も、各地で若者らが集まって抗議活動を続けました。

このうち、首都アムステルダム近郊の街、ハーレムでは集まった若者らが警察官に石を投げつけたり道路に置かれたものに火をつけたりし、火が車に燃え移って消防隊が出動して消火活動にあたる騒ぎになりました。

オランダの公共放送「NOS」によりますと一部の地域では、抗議活動の参加者によって店舗が荒らされたほか、デモ隊に対し警察が催涙ガスを発射するなど激しい衝突が続き、各地で、合わせておよそ150人が検挙されたということです。

オランダでは、これまでもバーやレストランの休業や学校の休校などの措置がとられていましたが、ロイター通信などによりますと、夜間の外出禁止令が出されるのは、第2次世界大戦以来だということです。

https://www3r.nhk.or.jp/news/r/html/20210126/K10012833811_2101261604_2101261614_01_04.jpg

NHK NEWS WEB
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