避難者転居後の空き家荒らし多発

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20210127/1070012025.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

東京電力福島第一原発の事故の避難者が入居する茨城県つくば市の応急仮設住宅で、
避難者が転居したあとの空き家が何者かに荒らされる被害が相次いでいることが
関東財務局への取材で分かりました。
今も住宅で生活を続ける避難者からは、治安の悪化に不安の声が上がっています。

つくば市並木にある国家公務員宿舎は原発事故の後、福島県双葉町などからの避難者に
応急仮設住宅として提供され、60棟のうち最大でおよそ40棟が利用されていました。
事故から10年近くがたった今は入居者の転居に伴っておよそ50棟が空き家となっていて、
管理する関東財務局によりますと、去年5月以降、空き家の中が
何者かに荒らされる被害が相次いでいるということです。
窓ガラスが割られて水道の蛇口などの金属類が盗まれるなど、
被害は去年11月までにあわせて20棟に上っています。

住宅では今も9世帯が避難生活を送っていて、治安の悪化に不安の声が上がっています。
双葉町から避難している70代の男性は、「ここに避難した後は落ち着いた生活を取り戻していましたが、
私たちも被害にあうのではと不安です」と話していました。

関東財務局では警察に見回りの強化を依頼するとともに中に入らないよう
窓ガラスを板で塞ぐなどの対策を取ることにしています。

01/27 07:03