※NHK

新型コロナウイルスに感染した人が勤務先から謝罪を求められたり周りにうつさないか心配になったりして精神的に追い込まれている実態があることが当事者の証言などから明らかになりました。自宅で療養中の女性が自殺するケースも出ていて、専門家は感染者に対する精神的なケアの重要性を指摘しています。

■勤務先から謝罪を求められた女性は

新型コロナウイルスに感染し、ホテルでの療養を終えた40代の女性がNHKに取材に応じ、勤務先の上司から謝罪を求められた経験を語りました。

関東地方に住む40代の女性は先月、急な発熱があったためPCR検査を受けた結果、新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。

症状は比較的軽く、ホテルで療養することになりましたが、子どもの頃にぜんそくの持病があったことなどから、重症化するのではないかと不安な日々を過ごしたといいます。

しかし、勤務先の福祉関係の会社に感染を報告したところ、上司から「社内のほかの人たちもあなたからうつされたのではないかと不安な気持ちになった」と言われたということです。

女性は「『自分も死ぬかもしれない』と追い詰められている時にそのようなことを言われ、驚きとともにつらい気持ちになりました」と話しています。

さらに、ホテルでの療養を終えたことを電話で伝えた際には「出社できるようになったら迷惑をかけた人に謝罪をしてから仕事を始めてください」と指示されたほか、療養を終えて3週間がたった今も在宅勤務を命じられているということです。

女性は自宅以外での飲食を避けるなど感染対策をしていましたが、勤務先とのやり取りから「感染した人が悪い」という空気が広がっていることを実感し、ショックを受けたといいます。

女性は「体調が悪いのに責められて『ごめんなさい』と言わなければならない。新型コロナだけなぜ、感染した人が悪いということになるのでしょうか。支えてくれる友人や家族がいなければもっと追い詰められていたかもしれません。感染した人が『周りに迷惑をかけたから生きていたくない』などと思わずに済む社会になってほしいです」と話していました。

■高齢の母親が暮らす自宅で療養の女性は

また、感染したあと、高齢の母親が暮らす自宅で5日間療養したという女性は「母親にうつしてしまうのではないかと不安で、申し訳ない気持ちばかりだった」と当時の心境を語りました。

都内に住む30代の女性は先月、会社の同僚が感染したことからPCR検査を受けたところ、みずからも陽性と判明しました。

70代の母親と2人で暮らしていた女性はホテルで療養することにしましたが、部屋の空きがなく、5日間、自宅での療養を余儀なくされたということです。

母親は高齢の上基礎疾患があるため、もし感染すれば命にかかわるのではないかと恐怖を感じたといいます。

女性は「私が感染したことで、母親もがっくりうなだれていました。うつしてしまうのではないかという恐怖と不安でいっぱいで、ウイルスを持ち込んでしまって申し訳ないという気持ちばかりでした」と振り返ります。

母親との接触を極力避けるため、女性は会話を電話に切り替えたり、ドアノブに触れるたびにアルコールで消毒したりと神経をすり減らす日々が続き、精神的に参ってしまったということです。

当時のツイッターには「母親が不安そうになってしまった。申し訳ない。年の瀬にどうなってしまうんだろう」といった投稿もあり、追い詰められている様子がうかがえます。

みずからが感染したことを責めるようになったという女性ですが、LINEでやり取りしていた友人の励ましが心の支えとなり、母親が感染することなく無事、療養を終えたということです。

女性は「私は症状は軽いほうでしたが、精神的にかなり不安定になりました。追い詰められると視野がどんどん狭くなるので、SNSなど気軽に触れられる場所に心のケアに関する相談窓口などがあればいいなと思います」と話していました。

以下ソース先で

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210129/K10012838461_2101290626_2101290629_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210129/K10012838461_2101290627_2101290629_01_03.jpg

2021年1月29日 6時29分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210129/k10012838461000.html

★1が立った時間 2021/01/29(金) 06:58:24.52
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