兵庫県川西市は29日、職員3人の懲戒処分などを発表し、昨年9月に無免許運転で人身事故を起こした疑いで逮捕された市民課の男性主幹(56)を停職3カ月で主査級への2階級降格としたほか、同月にひき逃げなどの疑いで逮捕された総務部課長級の50代男性を減給10分の1(3カ月)に。さらに後輩の胸ぐらをつかんだとして土木部の非常勤職員の50代男性を戒告とした。処分はいずれも同日付。
 市によると、男性主幹は乗用車を無免許で運転中にバイクと衝突。2011年に免許を失効しながら、一昨年7月には公務で運転していたことなども判明し、管理職を解かれた。

総務部の男性は、夜に車で帰宅中に道路を横断してきた女児と接触し、すり傷などを負わせたが気付かず、救護せずに帰宅していた。不起訴処分となり示談が成立した一方、主幹の無免許運転発覚から数日後の発生で、社会的影響なども勘案し処分を決めたという。

 土木部の男性は昨年7月、公園の管理作業に出る前に、後輩の男性非常勤職員が足元の木の枝を蹴り払ったことを注意したが、無視されたと思い、胸ぐらをつかむなどしたという。

 会見した越田謙治郎市長は「市民の信頼を裏切ることになって申し訳ない。市民に日々誠実に向き合うことで信頼を回復していきたい」と述べた。

神戸新聞 2021/01/29 20:54
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202101/sp/0014041438.shtml