2021/1/30 8:19

最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、10億円余りを脱税したとして法人税法違反の罪に問われた会社役員、川本源司郎被告(88)の上告を棄却する決定をした。28日付。懲役4年、罰金2億4千万円とした一、二審判決が確定する。東京・銀座などの「丸源ビル」オーナーとして知られた。

一、二審判決によると、2009〜11年、テナントの賃料収入を売り上げから除外するなどし、社長を務めていた不動産賃貸業「東京商事」(清算)の所得約35億4300万円を隠し、法人税約10億6千万円を免れた。

被告は13年3月に逮捕、起訴され、保証金5億円を納付して保釈された。同年6月に東京地裁で始まった公判は、たびたび弁護人が交代して長期化した。18年11月に一審判決が言い渡され、20年1月の二審東京高裁判決も支持した。〔共同〕

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