新型コロナウイルスのワクチン接種が行われているアメリカで、
人種によってワクチンの普及に差が出ている可能性があることがCDC(疾病対策センター)の調査で明らかになりました。

CDCによりますと、去年12月14日から1月14日までの間にワクチン接種を受けた医療従事者や高齢者のうち、
人種が判明しているおよそ670万人のなかで、白人が60.4%を占めたのに対し、黒人は5.4%にとどまりました。

全米の人口のおよそ12%を黒人が占めていることを踏まえると、黒人への接種が遅れている現状がうかがえます。

その理由について、アメリカメディアは、黒人の間でワクチンへの不信感が根強く、接種をためらう傾向があると指摘しています。

アメリカでは、黒人をはじめ有色人種の間で新型コロナによる死亡率が高いことが分かっていて、
CDCは、引き続きデータを収集する必要があるとした上で、「効果的で公平性のある接種が重要だ」としています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4189448.html