※TBS

首都圏の同じ系列のスーパー十数店舗で相次いだタラバガニなどの食品窃盗事件。被害にあった会社が打ち出した秘策とは・・・。

 正月スポーツのビッグイベントのひとつ、「ニューイヤー駅伝」。所属する企業名が書かれたユニフォームに身をつつみ、100キロの道のりを走り抜けるこのレースで、あるチームの選手の胸に書かれた訴えに注目が集まりました。

 「カニ返して」

 この異色のメッセージの背景には、ある窃盗事件がありました。

 「怒りしかないです。とにかく悔しいだけ」((株)サンベルクス営業企画部 坂井厚太担当マネージャー)

 千葉や埼玉を中心に展開する「スーパーベルクス」の系列店十数店舗では、去年9月以降、タラバガニや缶ビールなどが大量に盗まれる被害が相次ぎました。被害額は80万円にのぼるとみられています。

 「私たちは本当に1円2円の積み重ねでやってきてますので、数秒・数分というなかで10万円近い被害。もう涙流してた状態もありました」((株)サンベルクス営業企画部 坂井厚太担当マネージャー)

 店の売り場の人数を増やすなどの対策をとったものの被害は止まらず、最後に打ち出したのが「カニ返して」のメッセージでした。

 「反響もたくさん頂きましたので本当に感謝しています。カニを返してという表現をさせていただいて訴えをしてくれた。その結果が今回の結果につながったのかなと」((株)サンベルクス営業企画部 坂井厚太担当マネージャー)

 警視庁は1日、一連の窃盗に関わった疑いがあるとして、埼玉県のベトナム料理店経営、マイ・バン・ジュン容疑者(60)を逮捕しました。店の防犯カメラにマイ容疑者の仲間が商品を外に持ち出し、マイ容疑者が見張る様子が写っていたということですが、マイ容疑者は「商品を盗んだことはありません」と容疑を否認しています。

2日 16時24分
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